役場からの突然の電話により、私は天皇に献上するための粟を栽培することになりました。
粟の栽培を始めてから5〜6年経っていました。
私が雑穀の栽培を始めたのは2013年のことでした。まずは雑穀との出会いから紐解いていきましょう。
私の実家は先祖の代から専業農家。
山の中の暮らしですが、数百年昔から受け継がれてきた先祖代々の山や田畑がありました。
2011年の大震災を過ぎた頃でしょうか。
災害や有事に備えて自休自足出来る生活の必要性を強く感じていました。
いずれ実家に帰って、お米くらいは自分で作れるようになりたい。そう考えていました。
まだちょっと先だけど、いずれ実家に帰って田畑をやりたい。さて、では何を栽培したら良いのだろう?
そんな時にふと、私が生まれ育った土地の山の存在が気になりました。
「祇園山」
我が家は祇園山の麓にあります。先祖は数百年も昔に、わざわざこんな不便な山の中を選び生活を始めたのでした。
何故?
祇園山について調べるうちにいろいろなことが分かってきました。
京都の祇園祭には沢山の山車が披露され、それには何故か聖書に関するシーンが描かれていること。
何故かそのようなことが気になって仕方ありませんでした。
先祖がこの土地に住み着いたのは何故?
ここで何を果たしたかったの?
私は先祖と祇園山に向かって投げかけました。
「私はこの土地で何をすればよいのでしょうか?私がすべきことを教えてください」
そう投げかけているうちに、ある時滝沢泰平さんのブログの記事に目が止まりました。
「雑穀は世界を救う」
雑穀だ!
そうしてすぐに私は雑穀のことを調べ、雑穀料理に出会うのでした。
続きます…
つづく…
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