シオンにみちびかれて☆魂の紐解き

この地球で出会ったソウルメイトたちとの出会いと紐解き

もくじ

魂の紐解き

昔流行ったmixiという日記型のSNS。

実は今も日記を更新し続けていますが、描き続けていくうちに私の不思議体験記録となっていました。

そして不思議なことに、何年も前の出来事が伏線となって現在に続いていたり。。。

このブログではmixi日記に書き溜めていた不思議体験をまとめてつづっていきたいと思います。

時系列が順不同のため目次にリンクを貼りました。記事をそのまま張り付けているものもあるため、読みにくい部分もあります。

また、固有名詞は一部仮名にしています。

 

2011.1.25. 前世を探る夢物語~1~

2011.1.25. 前世を探る夢物語~コノハナサクヤヒメ~

2011.1.25. 前世を探る夢物語~マリア様のご縁~

 

2011.3.9. 謎の電話

2011.3.11. 東日本大震災

2011.4.20. 富士山の形に皿が割れ、手を切って4針縫う。

2011.7.17. 祇園の風を感じて①

      祇園の風を感じて②

2012.2.22. 高千穂の神社とライン

2012.2.27. 原点に戻っていく

2012.5.1. 祇園山山開き

2012.5.17. 琉球王からピザの差し入れ

2012.10.5. 祇園ーシオンから見えてきたこと

2012.12. 豊年のくいちゃー

2013.1.1. 猿田彦の導きとなるか?

2013.1.7. 橿原から間違い電話

2013.1.31. 桃太郎と鬼

2013.4.4. 桃太郎からの卑弥呼

2013.5.3. 雑穀の種まき

2013.5.6. アマテラスースサノオラインの確認

2013.7.7. 雑穀は世界を救う

2013.7.27. 銀河新年の夢物語

2015.5.30. 赤い柱と虎の夢

2015.8.30. 麻との出会い(中山さん、吉岡監督)

2016.2. 黒りえもんと沖縄

2016.3.26. 麻てらす取材と瀬織津姫

2016.4.14. 熊本地震と鬼門裏鬼門

2016.5.30.  トラトラトラ

2016.10.16. 阿波忌部に繋がった

2016.10. 三輪にGO!

2016.10.29. アワサヌキ

2016.12. つむぐ上映会とアマテラススサノオライン

2017.2.18. 伊勢神宮~大神神社

2017.9.1. 麻てらす上映会と海馬

2017.9.9. アマミチューのお墓と虹、太陽と月、サバニ、

2017.10.29. 大麻比古神社

2018.2.26. 八剱神社

2018.3.2.   伊勢神宮〜丹生川上神社三社詣り

2018. 祇園山から高千穂のライン

2018.4. 役場からの電話

2018.8.4. レムリアからの使者

2018.9.21. 新嘗祭までお預け

2018.10.鬼神のスマホジャック

2018.10.25. いざ献上

2018.12.3. 鬼降る森

2019.1. 鬼八~ししかけ祭り~

2019.1.23. 神武天皇と吉村様

2019.5. 高千穂あんまのわ

2019.7.17. 徳島 三木家の麻畑

2022.1.29. 諏訪八剱神社

2022.1.30. コロナ感染

2022.9.26. 先人たちの魂を昇華させる

2023.10.29. 徳島麻フェスティバル

2024.6.6. タケイワタツノミコトが設置した要石とエネルギーライン

2024.7.13 神武天皇と建磐龍命の意図を感じる…

2024.10.25. 神武天皇の謎

2024.11.7. アララギ異聞

 

まだまだ続きます。

書き足していきます。

 

ウノメ姫に関する仮説の物語

最近、新たな出会いがあり、新たな情報が入り

鬼八とウノメ姫の新しい関係性が見えてきた。

根拠となる話は詳しく書けないが

そこから見えてきた物語を

あくまで仮説として公開しようと思う。

 

鬼八異聞

 

はるか遠き神代の昔。

日向の高千穂には、恐れ敬われし一柱の鬼がいた。名を「鬼八」という。

その姿は人の姿に近くとも、眼光は雷を宿し、声は山を揺らすほどであった。だが、ただの荒ぶる存在ではない。

鬼八は神武天皇と、まるで兄弟のように親しく、何事も力を合わせ協力し合う同志だった。

いや、それ以上に魂の奥深くでつながるソウルメイトでもあった。

 

神武の東征。その準備も、道筋も、背後から支えたのは他ならぬ鬼八であった。

兄弟のように、いや、それ以上に深く結びついた二人。

鬼八は神武の影となり、剣となり、導き手としてその旅を支えた。

 

彼の傍には、二人の姫がいた。

正妻・アサラ姫。

機を織り、麻を紡ぐその手からは、鬼の力を高める聖なる布が生まれた。

麻こそが鬼の命を繋ぐ源。その糸一本一本が、鬼八の力を育て、守っていた。

 

そして側室・ウノメ姫。アサラの妹にして、宇宙の根源の声を聴く巫女。

夜毎、宇宙の言葉を紡ぎ、天から情報を降ろすシャーマンであった。

その予知と祈りは、幾度も鬼八を死の縁から救った。

 

時が流れ、神武が東征を終えても、鬼八は高千穂に残り、その地を守っていた。

だが、ある日、神武の兄——三毛入野命が帰還する。

兄は高千穂を己の支配地としようとし、その地に根ざしていた巫女たちに恐れを抱いた。

ウノメ姫をはじめとする巫女集団は、“神に近すぎる存在”として排除の対象となった。

 

巫女たちは、一夜にして虐殺された。

しかしウノメ姫は古代からイザナギイザナミを信仰とする高千穂郷の祭祀の中心を司る巫女。

その力を利用しない選択はなかった。

ウノメ姫は捕らえられ、高千穂峡アララギの奥深き洞窟に封じられた。

 

鬼八は怒り狂い、天を裂かんばかりの咆哮を上げた。

ウノメを、愛する者たちを、守るために鬼は剣を取り、三毛入野命に戦いを挑んだ。

 

戦いは苛烈を極めた。

鬼八の身は何度も地に伏したが、そのたびにアサラ姫の麻の布が魂を繋ぎ、

ウノメ姫の遠き祈りが命の炎を再び灯した。

 

鬼八は倒れても、立ち上がる。

血に塗れた身体を引きずりながら、ただ一つの誠を貫くために。

 

——だが。

 

鬼八はついに力尽きた。

その肉体はバラバラにされ、恐れられた鬼の証として3か所に葬られた。

 

しかし、鬼八の胸の奥に残っていたのは、怒りではなかった。

それは“神武”を思う愛、兄弟のように信じ合ったあの日々への未練、そして深い、深い悲しみだった。

 

「なぜ、あの兄から、この仕打ちを受けねばならぬのか……」

 

無念の言葉は、風となって山を渡り、魂は静かに星の国へと還っていった。

 

そして今も、高千穂の山々には、鬼八の魂が彷徨っているという。

彼が信じた絆を、彼が愛した者たちを、いつか再び迎えるその日を願いながら——。

 

 

 

建磐龍命の足取り

2025年7月

 

Instagramで突然表示された「奈古神社」

 

宮崎市にある神社らしい。

 

その日に別の投稿でも「奈古」というワードが表示され

 

ふと気になった。

 

Instagramの記事によると奈古神社は古い神社であり、宮崎神宮の本宮とされているらしい。

 

 

 

神武天皇を祀る宮崎神宮の参道を一直線に北へ伸ばすと奈古神社に行き当たり、

 

更にその直線を北に伸ばすと西都原古墳群を通り高千穂の二上山に繋がる。

 

二上山イザナギイザナミ

 

・西都原、女狭穂塚男狭穂塚(コノハナサクヤヒメ、ニニギノミコト

 

・奈古神社(ニニギノミコトウガヤフキアエズの命、神武天皇

 

・瀬頭神社(イザナギノミコト)

 

鵜戸神宮ウガヤフキアエズの命)

 

 

 

ここで気になってくるのが健磐龍命の存在

 

Wikipediaによると

 

阿蘇における伝承

以下に『阿蘇郡誌』を基本とした伝承を示す。

 

健磐龍命神武天皇即位前14年に神八井耳命の第5子として誕生した。

 

神武天皇76年に神武天皇(初代天皇)は孫である健磐龍命に西海鎮撫の命を下し、火の国に封じた。健磐龍命はこの年の2月に山城国宇治の郷から阿蘇に下向した。この途中、宮崎において神武天皇の宮跡にその神霊を祀ったのが宮崎神宮の創祀とされる[4]。そこから延岡にうつり、そこから五ヶ瀬川をさかのぼり御嶽山の麓(御岳村)にしばらく留まり、成君・逆椿・村雨坂などを回った[19]。そして御岳から馬見原に入り、幣立宮を建てて天つ神・国つ神を祭った[19]。そこから草壁にうつり、阿蘇都姫(前述)をめとり阿蘇都彦と号した。そこから阿蘇にうつった。

 

 

 

この記述を参考に健磐龍命の足取りを推測すると

 

京都宇治ー宮崎神宮ー延岡五ヶ瀬川ー諸塚山秋元神社ー熊本県御岳ー幣立神宮ー草部吉見神社阿蘇

 

 

 

ということになる。

 

秋元神社の記述はないが、健磐龍命が秋元神社を創建したとされている。

 

時系列が確かでないためこの順番通りか分からないが、なぜか阿蘇郡誌の記述には高千穂を通った痕跡がないため、そうすると高千穂の手前から諸塚山方面に入り、高千穂を避けて肥後の御岳の方へ抜けたとも考えられる。

 

 

 

そしてその足取りを昨年見えてきた日向、高千穂、阿蘇のラインと照らし合わせると、このライン上を移動してきたようにも思えてくる。

 

 

 

高千穂、阿蘇のエネルギーラインと建磐龍命

 

独自に検証した結果では、このエネルギーラインはもっと古い時代からあったらしいが、更に神武天皇や建磐龍命の時代に、要石を整えるような動きをしていたのではないかと推測される。

 

阿蘇の周辺には建磐龍命にまつわる巨石がたくさん存在するのだ。

 

(私の感覚と一部の霊能者の受け取りですので、参考程度にご覧ください)

 

 

 

そして阿蘇には、建磐龍命と鬼八にまつわる伝説も多数残されている。

 

建磐龍命と鬼八の関係はどのようなものだったのだろうか。

 

妄想は広がる。

宇宙存在からのアピールか?

これまでも折に触れ、不思議な出来事について語ってきた。だが、今回の話は、少し趣が違う。現実の枠をほんのすこし越えた、宇宙の匂いすら感じる――そんな体験だ。

それは2021年2月26日の夜、何の前触れもなく訪れた。

湯から上がり、寝間着に着替え、ぬくもりのこもったコタツに身を沈めたそのときのことだった。何気なくお腹のあたりに目を落とした私は、そこで目を疑った。

――歯型。

寝間着の布地に、はっきりと、人のものとしか思えぬ歯型が浮かび上がっていたのだ。しかも、口角にはよだれのような痕までついている。ついさっきまで噛まれていたかのような、生々しさ。

「何かが、始まったのかもしれない」

驚きはしたものの、不思議と恐怖はなかった。むしろどこか冷静で、また一歩、異界の扉が開いたのだと感じていた。

奇しくもその二日前、ロシアがウクライナに向けて侵攻を始めた日でもあった。

“何かの口が、開かれた”――そんな言葉が、ふと脳裏をよぎった。

その一週間後、不思議なニュースが飛び込んできた。

栃木県・那須に伝わる伝説の巨石、「殺生石」。九尾の狐が封じられたというその石が、突如として真っ二つに割れたというのだ。

スピリチュアル界隈ではざわめきが広がった。「九尾が解き放たれたのではないか」と。

思えば私のもとにも、九尾の気配は訪れていた。

2019年、ふとした拍子に落としてしまったスマホ。ひび割れた画面の向こうに、不思議な美しさが宿っていた。よくよく目を凝らしてみれば、そこには九つの尾をたなびかせた狐の姿――確かにそれは、九尾だった。

時代が、なにかを解き放っている。

そんな気がしてならなかった。

それを裏付けるように、その年の9月にも奇妙な出来事が起こった。

私は小さな畑を持っており、そこで試験的に稲を育てていた。自然農の先駆者、福岡正信氏にちなんだ「ハッピーヒル」という品種を、陸稲として。

ある日、手入れのために畑に足を踏み入れると、その中央に、ぽつんと一つだけ足跡があった。

私の足よりもひとまわり小さいその跡は、周囲を探してもそれ以外に見つからなかった。畑には電柵が張られており、子どもが入り込むことはまず考えにくい。しかも足跡がそこ一つきりというのは、どう考えても理屈が合わない。

まさか……宇宙人の誰かが、うっかり足跡を残していったのだろうか?

そう思わずにはいられなかった。

そして2024年に入ってからも、また新たな異変が起こる。

火をつけたはずのカセットコンロが、消えているのだ。ヤカンの湯はぬるく温まっているが、沸騰した気配はない。再び火をつけて、しばらくしてまた消そうとすると、またもや火は消えている。

私は確かに、消してはいない。

気になって、審神者のたまちゃんに尋ねてみた。

「うん、宇宙存在が関わってるね〜」

さらりとそう答えた彼女の声に、どこか確信めいた響きがあった。

宇宙存在のアピールは、どうやら日に日に強まっている。

その証拠に、最近では天井裏のネズミがにわかに活発になった。

とくにGAIAさんたちとZoomで宇宙の話をしているときは必ず、カサコソと姿を現すのだ。まるで、その話題に何かを感じ取っているかのように。

世界は、目に見えぬ領域を含めて、いま大きく揺れ動いている。

――何が、解放されているのか。
それはきっと、もう少し先に明らかになるのだろう。

阿蘇高千穂 水の五芒星


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冬至のミキを仕込むために

高千穂阿蘇地方の五ヶ所の水をいただき

五芒星の順番に水を入れてお粥を炊きました。

 

果たしてどんな五芒星になるのか?

場合によっては五芒星にならない場合もあります

 

試しにGoogleマップで線を引いてみました。

 

引いてみてびっくり!

少し縦長の五芒星

綺麗に左右対処

 

しかも中心線は阿蘇山に向かって伸びています。

 

冬至の祈りのミキ✨

高千穂ー阿蘇のエネルギーラインを

つなぐミキとなりました。

 

 

2024.11.7.アララギ異聞

それは、2023年の春だったか——
「こんな本が出たんだ」と、友人が教えてくれた。

タイトルは『アララギ異聞』。
鬼八伝説を題材にした小説だった。

その名を聞いた瞬間、胸の奥がざわついた。
私は迷うことなく、その本を取り寄せた。

ページをめくるごとに、遠い記憶がよみがえる。
風の匂い。岩の裂け目から覗く空。古の気配。
鬼八という存在が、ただの伝説ではなく、どこかで生きていた者のように感じられた。

小説の著者は、高鍋町でカフェを営む男性だという。
映画化を志し、その物語の土台としてまず小説を書いたらしい。
Instagramではカフェの様子や日常の断片を綴っておられ、私はそれも興味深くフォローした。

そして、季節は巡り、2024年の10月。
そのカフェのオーナーが、「いよいよ映画化に向けて動き出す」と発信していた。
胸が騒いだ。これは伝えねばならないことがある——そう思った。

高千穂で起きた、ある出来事のことだ。
私は思い切って連絡を取り、カフェを訪ねることにした。

カフェの扉を開けると、温かな香りとともに、品のある佇まいの男性が迎えてくれた。
60代ほどだろうか。眼鏡の奥に知性と情熱が宿っていた。
この方が、あの小説の著者——

話すうちに、私はふと奇妙な感覚に襲われた。
「あの……もしかして、どこかでお会いしていませんか?」

オーナーも目を細めてこちらを見た。
そして、思い出の扉が同時に開いた。

7年前。高千穂で開かれた小さな集い。
確かにそこで、私たちは鬼八について語り合い、名前と連絡先を交換していたのだった。
あのときも、彼はこの物語に心を燃やしていた。
すっかり忘れていたのに、記憶はちゃんと繋がっていた。

驚きと懐かしさが、波のように胸に押し寄せる。

さらに驚いたのは、彼の元に次々と各地の有名神社の関係者が訪れているということだった。
まるで“呼ばれる”ように。
「この映画は、とても大切なものになる」
そう言って、皆が全面協力を申し出ているらしい。

——見えない何かが動いている。

そんな予感が、確かにあった。
風が変わるとき、木々は先にそれを感じ取るという。
きっと、物語も同じなのだろう。
動き出すべきときに、必要な人と出来事が自然と集まりはじめる。

鬼八の声が、また誰かの心を揺らすその日まで。
私はこの小さな流れの一部であることに、静かに身を委ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神武天皇の謎

神武天皇の謎

 

それは、ある疑問から始まった。

 

——なぜ鬼八は殺されたのだろう。

——神武天皇とは、いったい何者だったのだろうか。

 

ふとした折に湧き上がる問いに、誰も明確な答えを持っているわけではない。

私自身もそれを解き明かす力などないことは分かっていた。

だからこれは、ただの一人の人間が受け取った“妄想”に過ぎない。

けれど、心の奥に触れた感覚を、ここに記しておこうと思う。

 

きっかけは、友人の何気ない申し出だった。

ヒプノセラピーの練習に付き合ってくれない?」

退行催眠とも呼ばれる心理療法。その中で、私は思いがけない世界を旅することになる。

 

最初に見えたのは、静かな浜辺。

私は幼い男の子と遊んでいた。波音と笑い声が響く中、岩場へと足を運ぶ。

その岩の裂け目から、ふいに小さな鬼が顔をのぞかせた。

 

目が合った瞬間、その小鬼はみるみるうちに膨らみ、やがて大人の姿となった。

そして気づけば、その姿は奈良・天河大弁財天社の柿坂宮司に変わっていた。

——鬼の末裔として知られ、節分には「福は内、鬼も内」と唱える神社。

 

その瞬間、私の内側で何かが崩れた。

 

「失敗した……!」

 

言葉にならない悲しみが噴き出し、嗚咽が止まらなかった。

何に対しての悔しさだったのか、すぐにはわからなかった。

 

けれど、断片的な映像が心に浮かぶ。

神武天皇の東征に、私は何らかの形で関わっていたのかもしれない。

神武と鬼八、その双方を取り持つ立場にいたのかもしれない。

でも、裏切られた——そう感じた。

何かを計画していたのに、騙されたような、嵌められたような……その悲しみが、涙となってあふれ出たのだ。

 

その数カ月後のことだった。

東京の友人からメールが届いた。

その友人は映画「麻てらす」の制作にも関わり、自らもお産のシーンを映像に収め映画を作っている方。

 

彼女からのメールには衝撃の内容が記されていた。

内容は以下のようであった。

 

ーーー

宮崎で高千穂の水晶を掘っている女性がいる。

その女性には何年も前に亡くなられた弟さんがいる。実ばその弟さんは、鬼八の魂を持つ方だった。

そして女性が掘った水晶を扱っている関東在住の女性がいる。その女性は、鬼八の奥さんであるアサラ姫の魂を持っている。

その女性と話しているときに降りてきた感覚があった。

ももちゃん、あなたはアサラ姫の妹の魂を持っています。

ーーー

 

なんということ!私がアサラ姫の妹の魂を持つというではないか。アサラ姫に妹がいたことなど、どこにもそのような言い伝えは残っていない。

だからそれを言われたからといって「で?」くらいにしか受け止めようがない。

 

ただ、仮にそれが本当だとすれば、前述したヒプノセラピーで感じた悲しみの感覚やビジョンが現実味を帯びてくる。

私は狐につままれたような不思議な感覚の中にいた。

 

その体験から2年が過ぎた、ある春の日。

とある1人の審神者と出会った。その人は私の質問に対してダウジング棒によってイエスかノーかで答えてくれる。それだけでなく、彼女が受け取ったビジョンも伝えてくれた。

彼女のオンラインサロンに入り「何でも質問していい」という言葉に背中を押され、私は彼女と、高千穂の神武天皇や鬼八についての検証を始めた。

 

そこで返ってきた言葉は、私の内なる感覚と奇妙な一致を見せた。

 

——神武天皇は入れ替わっている。

——神武は宮崎や高原から来たのではなく、高千穂の出身。

——そもそも神武は各地に何人も存在した。

——高千穂を治めていた王朝に、鬼八という存在がいた。

ーー

——そしてその鬼八こそが、

 

もしそれが真実ならば。

神話の陰に隠された、もうひとつの物語が浮かび上がってくる。

 

当時、世界は激しい気候変動にさらされていた。

阿蘇の大噴火だったのかもしれない。

混乱の中、鬼八は“役割”を与えられた存在だったのだろう。

 

なぜ殺されたのか、その理由は今も分からない。

だが、ただ一つ、私の中で確信のように感じることがある。

——鬼八は死の瞬間、自分の役割を理解した。

 

裏切られたという思いを抱えたまま、彼は一度は四国へと渡り、剣山へ登った。

目的は分からない。だが、四国には神武天皇が存在したという伝説が残っている。中山さんの話では、神武は鬼の頭だったらしい。星を読む者としての旅だったのかもしれない。

 

そして再び高千穂に戻った鬼八は、東征を終えて戻った三毛入野命の手によって討たれた。

その死は、人柱のようなものだったのだろうか。

けれどそれもまた、陰としての“役割”。

 

この世は陰と陽。

そのバランスの中で、陰の象徴として葬られることも、また使命のひとつ。

いつか統合の時代が来るまで、自らを封じることを選んだのかもしれない。

 

その証が、今も高千穂神社に息づいている。

 

旧暦12月3日。

陰が極まり、陽へと転じる冬至の後、最初の三日月の日。

その日に行われる「ししかけ祭り」は、鬼八を封じるためのものではない。

 

——鬼八が、再び生まれ変わるその日まで。

——祈りを込めて、彼の魂が甦ることを願うために。

 

それは、祈りの祭りなのだ。

 

今の高千穂神社宮司が、この物語をどう受け止めているのかは分からない。

けれど、肯定も否定もせず、ただ真心をもって神事を行われていることに、私は深い敬意を抱いている。

 

 

 

【鬼八ねむらせ唄】

しのべやたんがん さありやさあそう まあどかや

ささふりたちばな

 

忍ぶ…我慢する

偲ぶ…故人を懐かしむ

歎願…事情を述べて願う

さありや…そのとおりだ

さそう…いざなう

まどかや…円かや、丸いさま、穏やかなさま

笹振り…笹を振る

橘…長寿瑞祥の縁起が良い樹

 

やがて時は巡り、風の時代がやってきた。

 

土の時代に築かれた重たい枠組みが崩れ、閉ざされたものが再び風に舞い上がる。

 

陰と陽の統合。

 

鬼八は、鬼という仮面を外し、神とともに天へ昇った。

 

 

 

そして今、私たちの中に、新たな物語が生まれようとしている。

 

2022.9.26. 先人たちの魂を昇華させる

一緒に鬼八塚の掃除をする仲間に高千穂のAちゃんがいます。

2018年に神戸から移住してきた同世代の女性です。彼女は舞台や舞の指導者でもあり舞手でもありました。

例の高千穂の事件を受けて2019年春には、私とAちゃんとMちゃんとで、鬼八塚の首塚、胴塚、手足塚を参拝して回りました。Aちゃんはどの箇所でも舞を奉納してくれました。旅館神仙の中庭にある(当時はまだ工事中でした)胴塚では、桜吹雪が舞う中での舞の奉納となりました。

 

一緒に鬼八のことを話しているうちに、彼女が受け取ったのは「高千穂の先人たちの魂を昇華させる」ということでした。高千穂で祭りを興したい。そうして生まれた「高千穂KAMIASOBI」という舞を中心とした祭り。春分に行われるその祭りは3年間にわたり開催されました。

3年目の祭りで一区切りをつけた高千穂KAMIASOBIでしたが、様々な流れの中で日本全国の虐げられた先人たちの魂を昇華させているアイヌのシャーマン、アシリレラさんを高千穂にお呼びすることになり、2022年秋分、高千穂でアイヌ式の祀り「カムイノミ」が行われました。アシリレラさんは鬼八伝説にも興味を持たれ、二上神社近くの鬼八が暮らしたという「乳が岩屋」にも訪れて祈りをささげてくださいました。

某神社で行われたカムイノミではご先祖様に祈りを捧げ、それぞれが用意した供物(ミキや米や雑穀、食べ物など)を火に投げ入れて燃やし、先人たちの魂を弔いました。

すると燃えた灰はきれいに真っ白な灰になり、こんなに真っ白になるのは珍しいとアシリレラさんも喜んでくださりました。そして神々や先祖たちも喜んでくれたように、空には大きな彩雲がかかったのでした。

カムイノミの翌日は高千穂休暇村でアシリレラさんのお話し会。アイヌに伝わる口伝のお話を分かりやすく伝えてくださいました。お話の途中で「ちゅるるる、ちゅるるる」という鳥の鳴き声のような音が会場に響き渡り、スタッフみんなで何の音だろうかと首をかしげていました。後でレラさんに聞いたら、精霊たちが喜んだら空調などの音を借りて、このように鳥の鳴き声などで喜びを伝えてくれるのだよ、と教えてくれました。

 

さて、お話し会途中で5歳くらいの男の子を連れたお母さんが落し物がなかったか尋ねてきました。男の子が大事にしているスケッチブックが無くなったというのです。

その時は届け出はなかったので、親子は残念そうに帰っていきました。

お話が終わって会場を片付けていると、スタッフの一人が落し物のスケッチブックを持って現れました。それそれ!さっきの男の子のものかもしれないから中を見てみて!

そういって中を開いてみると…

そこには子供が描いたかわいらしい絵が描かれていました。

なんとそこに描かれていたのは鉛筆で真っ黒に塗られた洞窟の中にお饅頭を握って嬉しそうに笑っている鬼の姿でした。

「鬼八さんだ!鬼八さんが喜んでる!!」

これは鬼八さんからのアンサーでした。

これものちに男の子に届けられる流れとなったのですが、お母様の話によると、アシリレラさんがお話をされている間、男の子は熱心に絵を描き続けていたのだそうです。

私たちスタッフも皆で感動しました。

 

この出来事から私たちは、鬼八をはじめとする高千穂の先人たちの魂を昇華させることは一通り成功したと理解しました。