シオンにみちびかれて☆魂の紐解き

この地球で出会ったソウルメイトたちとの出会いと紐解き

忽然と消えた鍵

夫との壁はだんだん大きくなり

夫は私のことを無視したり、話をしなくなったりしてきました。

 

大きな原因の一つは、私が夫に内緒でSNSを始めていたこと。

今でこそ当たり前に誰もがSNSをやっていますが

当時はそれほど一般的でもなく

ネットに疎い夫にとってはかけ離れた世界。

 

夫の知らないところでSNSに書き込みをしていたところ

共通の友人を介して、夫の同僚が私の書き込みを見るようになりました。

書いていたのはなんてことはない、日常の出来事ですよ。

それを、夫は同僚から聞いて知りました。

自分は知らないのに同僚が知っていたのがショックだったみたいです。

 

私としては、言ったほうがいいのかな?とも思いましたが

わざわざ報告するほどのことでもないしなぁ、という感じ。

あらためて見せるのも恥ずかしいし。

それでも私から聞かされることなく、同僚から聞かされたことが大きなショックだったようでした。

 

原因はそれだけではないでしょうが、それが一つのトリガーとなって、夫との溝は深まっていきました。

 

当時、私は各御家庭を定期訪問する訪問販売をしていました。

ある日のことです。

駐車場に車を停めて、一件のマンションに向かいました。

2件のご家庭を訪問して車に戻った時です。

私の車の鍵がなくなっていることに気づきました。

すぐに見つけられるように、鍵には15センチほどの大きめのぬいぐるみのキーホルダーを付けていました。

その鍵がないのです。

2件のご家庭を訪問したのはほんの5分程度。

マンションの2件のご家庭を再び訪問し鍵を探したのですが、どこにも落ちてないし、最後のご家庭の方は、

「あなたのポケットにぶら下がっていたのを見たよ」

とおっしゃるのです!

 

それなのに車に戻った時には鍵は無くなっていた・・・

 

私は途方にくれました。

どうしよう・・・

 

近くには夫の職場がありました。

そうだ、夫に電話してみよう!

携帯を取り出し、夫に電話を掛けました。

「もしもし、あのね車の鍵がなくなったの。どうしよう。」

夫の仕事も終了する夕方の時間でした。

「俺は今から飲み会だから」

なんと、ちょうどその時、目の前を同僚たちとこちらに向かって歩いてくる夫の姿が見えたのです。

ちょうどよかった!こっちに来てくれるかな?

不安の中、夫の姿を見て少しほっとしたのですが、その安心感も一瞬にして崩れ落ちました。

「バスに乗って帰ったら?俺は店に入るから」

夫は私のところまで来ることなく、すぐ側にあった居酒屋へ入っていってしまいました。

夫の部下の男性が、心配そうに私のほうを見ておろおろしていましたが、ぺこりと頭を下げて店に入っていきました。

 

この一連の出来事で、すべてを察しました。

夫の気持ちはもう私のもとにはなかったのです。

忽然と消えた鍵が、そのことを私に教えてくれたのでした。。。

 

続きます。